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【高配当株の罠】P/LとB/Sで見抜く!絶対に「買ってはいけない」危険な高利回り銘柄

個別株

「新NISAも始まったし、利回り5%以上の高配当株を買って不労所得を作りたい!」 「銀行に預けるより、配当金がたくさんもらえる銘柄のほうがお得だよね?」

投資初心者が必ずと言っていいほど魅了される「高配当株」。確かに、定期的に現金が振り込まれるシステムは非常に魅力的です。

しかし、投資家として「利回りの高さ」という目先の数字(感情)だけで銘柄を選ぶのは非常に危険です。実は、ランキング上位にいる高配当株の中には、「利益が出ていないのに、無理やり身を削って配当を出しているヤバい企業」がゴロゴロ紛れ込んでいます。

今回は、当ブログの武器である「会計思考(決算書を読み解く力)」を使って、絶対に買ってはいけない危険な高配当株をシステム的に見抜く方法を徹底解説します。


第1章:なぜ「利回りが高い」のか?そのカラクリを知る

そもそも、配当利回りは以下の計算式で決まります。 配当利回り(%)= 1株あたりの配当金 ÷ 現在の株価 × 100

この計算式から、利回りが異常に高くなる(5%〜8%など)理由は2つしかないことが分かります。

  1. 良い理由: 業績が絶好調で、配当金を大幅に増やした(増配)から。
  2. 悪い理由: 業績が悪化して「株価が暴落している」のに、配当金だけは維持しているから。

初心者が引っかかる「罠」の9割は、後者の「株価暴落による見せかけの高利回り」です。これを避けるためには、企業の成績表である「P/L」と「B/S」を確認するシステムが必須になります。


第2章:P/L(損益計算書)のチェック〜「配当性向」という嘘をつけない数字〜

危険な銘柄を弾くための第一のフィルターは、P/L(損益計算書)から導き出される「配当性向(はいとうせいこう)」という数字です。

配当性向とは、「その年に稼いだ純利益の中から、何パーセントを配当金として株主に還元したか」を示す指標です。

  • 健全な企業: 配当性向は30%〜50%程度。稼いだ利益の半分を株主に配り、残りの半分は来年の事業投資(設備の修繕や新規開発)に回します。
  • 危険な企業(罠): 配当性向が80%、あるいは100%超え

配当性向が100%を超えている状態は、異常事態です。たとえば「1年間で100億円しか稼げなかったのに、株主に120億円の配当を出している」ということです。利益以上の配当を出すなんて、どうやってお金を捻出しているのでしょうか?

その答えは、B/S(貸借対照表)に隠されています。


第3章:B/S(貸借対照表)のチェック〜恐怖の「タコ足配当」〜

P/L(その年の利益)で足りない配当金をどこから持ってくるのか。それは、B/Sの右下(純資産の部)にある「利益剰余金(過去の貯金)」を取り崩しているのです。

自分の身(過去に蓄えた資産)を削って配当金を捻出するこの状態を、投資の世界では「タコ足配当(タコが空腹時に自分の足を食べる様子)」と呼びます。

タコ足配当を続ける企業は、B/Sの資産がどんどん目減りし、企業の防御力(自己資本比率)が低下していきます。最終的には体力が尽き、「やっぱり配当を減らします(減配)」あるいは「配当をやめます(無配)」という発表を出します。 その瞬間、株価はストップ安レベルの大暴落を引き起こし、高利回り目当てで群がっていた投資家は、配当金以上の致命的な含み損を抱えることになります。


第4章:まとめ〜「感情」を捨て、「数字」でフィルターをかけよ〜

高配当株投資は、長期的に現金を運んできてくれる素晴らしいシステムです。しかし、だからこそ「目先の利回り(欲)」に目を奪われてはいけません。

銘柄を選ぶ際は、証券会社のアプリで以下のフィルターを機械的に通してください。

  1. 営業利益率: 本業でしっかり稼げているか?(過去記事のスクリーニング術を応用)
  2. 配当性向: 無理をしていないか?(目安は50%以下、高くても70%未満)
  3. 自己資本比率: B/Sの土台は強固か?(タコ足配当で身を削っていないか)

この会計思考のフィルターを通せば、危険な「高利回りの罠」は自動的に排除されます。投資とは、数字という事実をベースに、いかに感情を排除してシステムを回し続けるかのゲームなのです。

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